むし歯の治療
「いまさらむし歯になったところで、痛くなければ治さなくても、まあいいか・・」
痛くないから治さなくても大丈夫、という訳には、残念ながらいかないのです。
それには以下の理由があります。
高齢者特有の「むし歯を治したほうがいい理由」3つ
1.高齢者のむし歯は、悪化のスピードが速い
その理由は以下のとおりです。
・エナメル質が磨り減ってくる(加齢により)
・歯ぐきがやせて下がると、エナメル質の下の象牙質が出てくる(象牙質はやわらかいので、むし歯になりやすい)
・唾液の分泌が減って、口の中の自浄作用が下がっている
2.むし歯は自然に治らない
むし歯は感染症なので、放っておいても治りません。
3.誤嚥性肺炎・糖尿病・動脈硬化のリスクが増える
むし歯があるという事は、そのむし歯菌を毎食ご飯と一緒にバイ菌を飲み込むことになり、誤嚥性肺炎の一因ともなるのです。
そのバイ菌は、糖尿病や動脈硬化の要因になるということも最近の研究でわかってきています。
歯の健康は、全身の健康に直結するといわれる所以です。
詰め物・かぶせ物が取れた時の治療も可能です
詰め物やかぶせ物が取れると、慌てます。
そのまま使えるケースもありますので、まずは保存しておいてください。
また、新たに詰め物やかぶせ物を作ることも可能ですので、お気軽にご相談くださいませ。
治療のあとは、お口のケアを一緒にしていきましょう
痛いところや、不具合が治ったらそれで終わりしてしまっては、せっかくの訪問歯科治療の効果が半減してしまいます。
治療が終わったら、今度はいい状態を保てるために訪問歯科を利用してください。
「そんなことでお願いしていいの?」
はい、いいのです。
厚生労働省も、定期的なお口のケアを訪問歯科でも推奨されています。
→厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト>訪問歯科診療
お口を清潔に保つことは、誤嚥性肺炎を防ぐだけでなく全身の健康と深く係わりがあります。
口から飲み込んだバイ菌は血管に入り込み、血管でプラークを作ることも最近の研究でわかってきています。
そもそも、自分の好きなものを美味しく食べられることは、人生の大きな楽しみです。
楽しみが多いことは、生きがいが増えること。
楽しみが増える事で、他の様々な事に対する意欲が増し、積極的になる事が最近の研究でわかってきています。